1番人気が来ないレースの不思議・東京新聞杯G3[データ解析]

東京競馬場・芝左1600m 東京新聞杯G3の過去レースを10年分さかのぼって分析したJRA-VANの記事が興味深かったので法則を見てみます。1番人気来ないの法則。

2009年から2018年までの過去10年間の解析によると、東京新聞杯の1番人気馬の勝率は0%、連対率は10%、複勝率30%という結果。ただし、事前に1番人気になったからといって明確に不利になる根拠は何もない。

ま、そう言われればそうです。

実力や評価がまだまだ安定しない平場のレースならともかく、重賞ともなると普通はある程度人気と実力が釣り合ってくるように思いますが、どうしても1番人気が来ないレースというものが競馬には存在する。数度までなら「不思議だねぇ」で済むことですが10年間となるとついつい結果の偏りでは済まない何かを感じてしまいます。

しかし記事によると”1番人気から5番人気までの成績は【8.6.6.30】”とのことで、必ずしも人気と実力と結果がズレているとも言えない。

実は結果的にこっちのほうが重要だったんですが、統計から読み解かれた傾向では前走G1組と前走1600万クラス組の将来有望株の勝率・連対率・複勝率が高い。そして、東京新聞杯前に掲載のこの記事では、前走1600万クラス組から注目馬としてインディチャンプを挙げていました。結果、2019年の東京新聞杯はなんと1番人気のインディチャンプが1着、次いで2着レッドオルガ(6番人気)、3着にサトノアレス(4番人気)となりました。

過去10年間来なかった1番人気が、記事で取り上げた途端2019年に1着に。そして、そういう目に付きやすい偏りよりも、買い目にとって重要な傾向が分析結果に現れていたわけです。

参考・出典